ギランバレー症候群
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Dギランバレー症候群の治療

@初期

他動ROM訓練やポジショニング,および拘縮や変形,弱化筋を保護するための装具療法(例:筋萎縮や関節変形・脱臼etc)を開始する。また、テレビを見るというような受動的な活動や友人の見舞いを受けるような簡単な社会的活動を勧める。


A回復期

能動的な運動が可能となったら,関節のこわばり(stiffness)を軽減したり,筋萎縮や拘縮を防ぐために,穏やかな抵抗を加えない活動や,簡単なADLを導入する。

作業療法士は,患者の身体的な耐久性のレベルに合わせて活動の段階付けを行う。疲労を避け,心理的指示が必要である。

他動ROM訓練は,近位関節の穏やかな運動から始め,疼痛が生じる直前まで行う。患者の耐久性のレベルの向上に伴い,自動ROM訓練や軽い運動を開始する。このプログラムでは,関節の保護に重点を置き,セラピストは 筋のアンバランスや代償運動のパターンに注意すべきである。

漸増抵抗運動を実施する際には注意深く行う。回復の過程を通じて,セラピストは炎症を起こした神経に疲労や刺激が加わらないように注意する。

そして,患者の筋力や耐久性のレベルに伴い,抵抗の量を徐々に増加させるが,それは中程度までに止めた方がよい。 回復の初期段階では,セラピストは座位か机上での活動を用いることができる。

患者の筋力増加に応じて,さらに抵抗を増した活動,たとえば革細工や織物,陶芸などを治療プログラムの中に組み込む。整容動作や身の回り動作,その他のADLは,患者がある程度自立しはじめたらなるべく早く行い,筋力や耐久性が改善したらさらに活動を増加する。

スリングやMASは筋疲労を軽減し,自立を獲得するために用いる。活動は過度の疲労を防ぎながら,粗大運動や巧緻性を要する動作,抵抗運動や負荷を加えない運動で変化をつける。

心理的な支持は治療プログラム全体を通じて重要である。セラピストは治療過程を通じて自己評価や前向きな態度の感情を促したり,勇気付けを行うように努める。

回復の予後は良好なので,活動は精神的な刺激を与え,患者にとって目的のあるものにすべきである。セラピストは,伸張訓練やROM訓練の際,患者の疼痛耐性レベルも考慮する。



・参考文献
1)石川齊、図解理学療法技術ガイド、1997文光堂 P685〜691
2)米本恭三、臨床リハ,別冊/リハビリテーションにおける評価ver2、2000 医師薬出版、P221〜P222
3)Lorraine Williams Pedretti 、身体障害の作業療法、1999、協同医書
4)Kathlyn L.Reed 、OTクイック・リファレンス ブック2(感覚障害,神経系 障害,精神障害)1999、協同医書




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