概念
非定型精神病とは内因性精神病のうちで統合失調症と躁うつ病の両方の症状をもつが、そのいずれにも属さず、急性に発症して統合失調症様症状を呈し、挿間性ないし周期性の経過を躁うつ病のようにとり、予後も良好のものをいう。
意識障害が出現すると、更に脳波異常も見られることがあるので、てんかんとの関連も考えられている。
臨床像
@誘因
病前性格については定型分裂病の自閉的な性格とはやや異なり几帳面、頑固なども加わる。種々
の精神葛藤や、過労・発熱などの身体的誘因により急性に発症することが多い。
女性では分晩、月経前期に発症することも多い。好発年齢は一定ではないが青年期での初発が多く、性別では
女性に多い傾向がある。
A症状
意識混濁や意識変容など、何らかの意識障害の存在のもとに、躁あるいはうつの感情面の障害が
あり、多動・興奮あるいは無動・制止・昏迷などを示す。
夢幻状態・せん妄状態・もうろう状態・錯乱状態を呈する場合、寛解後にこのときの記憶がない
ことがある。また幻覚妄想状態を呈する場合、妄想は浮動的かつ非体系的であり、幻覚は幻視が多い。
B身体所見
病態生理学的には、間脳下垂体系の機能脆弱性を示唆する所見が報告されている。また病相期に
ホルモン異常や代謝異常が見られることもある。脳波では、徐波化傾向と、てんかん性異常波が見られることもある。
C治療
抗精神病薬を中心にした薬物療法が有効である。甲状腺ホルモン、副腎皮質ホルモン、性ホルモ
ンなどの投与が著効する場合もある。
D予後
予後は概して良好で人格欠損を残さず完全寛解するが、再発傾向も大きく、頻回反復例や病像膠着例では人格水準低下が残ることもある。この場合の欠陥像は人格の平板化、遅鈍化、自発性の欠如などであるが、定型分裂病の欠陥に見られるような疎通性の欠如や奇異性はない。
■非定型精神病 目次
@非定形精神病の障害像
A急性期の作業療法
B回復期の作業療法
C安定期の作業療法