膠原病
■膠原病 目次
@膠原病の概要   A膠原病の原因   B膠原病の症状   C膠原病の治療   D膠原病の評価   E膠原病の訓練  

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E膠原病の訓練

膠原病は、全身の炎症疾患であるため、個々の関節や筋に対するアプローチというよりも、全身状態の改善を目標としなければならない。


1.拘縮予防

@ポジショニング
:ベッド上安静を強いられている際に、リラックスできる楽な姿勢をとらせるようにする。

AROM訓練
:皮膚の潰瘍や疼痛の程度に合わせて行う。他動訓練から自動介助訓練に進めていく。急性期には筋や関節への負荷をできるだけ避けるため全可動域のROM訓練を行わないほうが良い場合もある。四肢に限らず口腔や顎関節のROM訓練も必要である。強皮症の場合は、ゆっくりとしたストレッチングを行うようにする。

Bスプリンティング
:肘、手関節に障害が及んだ場合は、ナイトスプリングによる拘縮予防を行う。


2.筋力強化

炎症症状が強いときは筋への過負荷は症状を増悪させるので過負荷にならないように注意する。筋原性 酵素の低下が認められれば徐々に運動を強化していく。


3.上肢機能訓練

巧緻性および協調性の訓練を過負荷にならないよう気をつけながら行う。


4.耐久性向上

個々の筋を疲労させない範囲で行う。自覚症状や心拍数を観察しながら進めていく。できるだけ休憩をはさみながら行うことが重要である。


5.嚥下訓練

体位の工夫や食物形態を工夫する事も必要である。


6.構音訓練

発生訓練とあわせて頬や舌の運動も行うとよい。


7.温熱療法

皮膚筋炎や強皮症の場合、訓練に先立って温水浴などで軽度の温熱療法を行うと可動性の改善に役立つ。


8.ADL・APDL訓練、指導

耐久性を保つために入院中から患者自身がADLを行うようにする。そのためにポータブルスプリングバランサーなどの各種機器や自助具に大いに活用する。

動作では常に省力化を心掛け、関節や筋に対する負荷をできるだけ避ける方法を指導する。女性に多い疾患であるので、調理、洗濯といった家事動作の訓練、指導も欠かせない。退院前には台所などの環境整備のための助言を言う事も必要である。皮膚筋炎、多発性筋炎やSLEでは日光照射や摩擦といった増悪因子が知られており、それらを避けるように指導する。


9.アクティビティー

ROM、筋力の維持、巧緻性、協調性の確保が主な目的である。これらの運動機能の維持、向上といった目的に加え、没頭することにより入院中の気分転換や生活に対する見方を転換するといった心理的効果もその目的に含まれる。大きな筋力が必要でなく、一日ずつでも進める事ができるものを選択する。

リーチ範囲の確保のためには作品を大きくしたり、器具設置位置を高くするなどして工夫する。 刺し子、刺繍、ネット手芸、マクラメ、折り紙、織物、編み物、ワープロなど






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