多発性硬化症
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@多発性硬化症の概略

概 要

 多発性硬化症 multiple sclerosis(マルテイプル・スクレローシス)

症状を現す原因となる病巣が大脳や脊髄、まれに末梢神経といわれる人間の神経組織に、一つ以上幾つも、あちこちに散在して出来てきます。

また病巣は、空間的に散在しているだけでなく、時間的にも次々と出たり、消えたりします。中枢神経系は神経細胞と、神経細胞から出ている神経線維、そして神経線維を覆っている「ミエリン(髄鞘)」からできています。

脳脊髄では、これらの要素が複雑なネットワークを作り、機能しています。中枢神経の病気はたくさんありますが、神経細胞自体に異常が起きるアルツハイマー病や脊髄小脳変性症と違い、MSではミエリンに異常が起こります。

ミエリンは「オリゴデンドロサイト」という細胞によって作られており、比較的よく再生されます。従って神経細胞自体に異常が起きてしまう病気に比べて、病気が治まったときに回復しやすいところが特徴です。

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頻 度

 多発性硬化症は、多くは思春期から40歳代のあいだに発症します。かなり急に歩くとふらつく、目がかすむ、二重に見える、尿が出にくい、などの症状で発病します。

痛みやしびれが体のどこかに出たりすることもあります。子供や若い人が発症するばあいに、てんかんが出ることもあります。これらの症状は1日で消えたり、数日の内に良くなったりもします。

どのような症状が次に出るかの予測は難しいです。これらの症状は、ある時期に集中して出た後、もう二度と出ない人や、年に2?3回これらの色々な症状を繰り返し起こす人があります。

とくに女性は男性にくらべ、この病気にかかっている人がやや多く、日本ではMS患者は人口10万人当たり3.7から多くても5.0人ぐらいであると考えられますが、欧米人の間ではもっと多い病気で、この数字は30.0から90.0ぐらいになります。








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