診断
多発性硬化症の診断基準(Schumacher,G.A.,et al, 1965)
1. 神経学的検査で中枢神経障害に基づく他覚的異常を認める。
2. 神経学的検査または病歴で、中枢神経に2ヵ所またはそれ以上。
3. その他覚的所見は、主として白質すなわち線維路の病変による。
4. 時間的には次の2通りの経過を示す。
@少なくとも24時間続く障害が、1か月以上隔てて2回以上増悪する。
A 症状が徐々にまたは階段状に6か月以上にわたって進行する。
5. 発病年齢は10歳から50歳。
6. 症状が他の疾患では説明できないもので、そのことは神経学に精通した医師が判断しなければならない。
1. 急性期の治療
多発性硬化症の病変が強くならない内に、出来るだけ早く治療をして、神経細胞やその突起の軸索(アクソン)が壊れるのを、最小限にくい止めます。
2. 慢性期の治療
慢性期でも、再発が出来るだけ起こらないように再発の予防試み、起これば直ちに治療することは、急性期と同じです。ある程度症状が進んで、後遺症がある場合は、リハビリを常に行い、残っている神経細胞とその突起を刺激し学習させます。
また対象療法として、痛みやしびれを減らしたり、筋肉のつりを押さえて動きやすくしたり、尿を漏れにくくしたりします。既に神経の機能の回復ができなくなった部分にたいしては、車椅子、杖など装具を利用して、生活しやすいように助けます。
3. 再発回数の軽減と発症の予防
最近では、この目的で弱い免疫抑制剤を再発が無くても持続的に飲んだりします。また、再発は風邪や疲労、ストレスの多い時に、起こりやすいので、これらにならないように注意します。つまり、栄養・睡眠をとり、うがい・手洗いを励行し、心の平和などに心がけることです。
■多発性硬化症 目次
@多発性硬化症の概略
A症候と病体生理
B診断
C薬物療法
D経過と予後
E評価
F訓練
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