身体障害の作業療法 筋力増強運動その1

身体障害の作業療法目次
身体障害の作業療法
身体障害に対しての治療と訓練
筋力増強運動〜その1
筋力増強運動〜その2
筋持久力運動〜その1
筋持久力運動〜その2
協調性運動〜その1
協調性運動〜その2
神経筋再教育〜その1
神経筋再教育〜その2
全身調整運動〜その1
全身調整運動〜その2
関節可動域運動伸張運動〜その1
関節可動域運動伸張運動〜その2
感覚・知覚再教育〜その1
感覚・知覚再教育〜その2



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筋力増強運動






筋力とは

筋収縮によって発生する力を単に物理学上、力学上の力だと考えると、これは明らかに筋繊維の断面積に比例する。(筋繊維の断面積に比例するという事は、筋束全体の断面積にも比例する。)

しかし、生きた人間が出す力は、中枢神経系からの興奮が運動神経を通して筋を収縮させるため、これら神経系の働きを無視することはできない。

作業療法士が評価・治療する筋力とは筋と筋に興奮を伝達する中枢神経、末梢神経、全ての機能を含むのである。


筋力の増加

筋力の増大は、筋の太さの増大が直接の要因となる。筋肥大によって禁断面積は増大し、その結果、筋力が増大する。

筋の太さの増大を伴わない筋力増大の要因は、活動筋への神経衝撃量の増加である。これは、多くの脊髄前角細胞を興奮させるべく、大脳皮質(中心前回)の興奮量が増加すると考えることが出来る。また、筋収縮に参加する運動単位の数が増加することも要因となる。

このとき、注意しなければならないのは、運動単位あたりの筋繊維数が増加することはない、ということである。


筋力増強の方法と効果の研究

1953 hettinger and muller
筋力増加をもたらす刺激条件は、1日1回、最大筋力の3分の2の力を、等尺条件下で6秒間発揮すればよい。

1955 lorback
6秒間の静的筋収縮が、動的漸増抵抗運動とほぼ同程度の筋力増加をもたらす。

1964 hettinger
1日で3〜5回の運動が最大効果を得る必要条件。


最大筋力の3分の2を確認する目安

最大筋力の3分の2の負荷量は、60回/分の作業テンポで、約10回の作業活動を繰り返すことの出来る量を目安にすることが出来る。(30回/分の作業テンポで、約15回の作業活動を繰り返す事の出来る負荷量)





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