| 身体障害の作業療法 | 全身調整運動その1 | |
身体障害の作業療法目次 ■身体障害の作業療法 ■身体障害に対しての治療と訓練 ■筋力増強運動〜その1 ■筋力増強運動〜その2 ■筋持久力運動〜その1 ■筋持久力運動〜その2 ■協調性運動〜その1 ■協調性運動〜その2 ■神経筋再教育〜その1 ■神経筋再教育〜その2 ■全身調整運動〜その1 ■全身調整運動〜その2 ■関節可動域運動伸張運動〜その1 ■関節可動域運動伸張運動〜その2 ■感覚・知覚再教育〜その1 ■感覚・知覚再教育〜その2 ちょっと一息 ■ ホットペッパーが好き 全国の美味しいお店を紹介しています。 |
全身調整運動とは
全身調整運動とは、長期安静後の神経筋系、循環器系、呼吸器系の機能低下、体力の低下、すなわち全身持久力の低下を改善する運動である。
全身持久力とは
全身持久力とは身体運動を維持する能力である。すなわち、身体運動によって増加する筋組織の酸素需要に応じて、いかに酸素を供給できるか、という能力である。
血液中の酸素濃度、末梢への血液量、末梢組織での酸素の受け渡し能力、末梢組織での酸素活用能力などが、全身持久力を決定する因子である。
身体運動を発揮する装置は、筋であるから、筋持久力は全身持久力を決定する因子の一つである。
全身持久力の改善
【全身持久力は、心拍出量の増大によって改善される。】
筋組織へ運ばれる血液量は、心拍出量の増大によって増加する。
この心拍出量は、一回心拍出量と心拍数とによって決定されるが、一回心拍出量は、運動開始初期に最大となるためその後の心拍出量は心拍数の増加に依存する。
しかし、心拍数の増加には限界があるため、全身持久力の改善のためには、一回心拍出量の増大が必要である。
【全身持久力は、肺換気量の増大によって改善される。】
血液中の酸素濃度は、肺換気量の増大によって増加する。肺換気量の増大には呼吸筋の発達が重要である。また、肺胞の膨張による肺胞膜の薄化も関係する。
【全身持久力は、筋組織での酸素化能力の増大によって改善される。】
血液中の酸素を筋組織に効率よく受け渡すためには、毛細血管の発達が重要である。他に、赤筋の増加やミオグロビンの増加なども関係する。また、ミトコンドリアの増加によって筋組織は効率よく酸素活用できる。
心拍数が増加しても、心の収縮期時間は殆んど変化ぜす、拡張期が心拍数の増加の反比例して短くなる。
心拍数が、毎分180〜200回を超えると、拡張期が極端に短くなるため、心臓の充満が不十分となり、結果、一回心拍出量は減少する。これが心拍数の限界である。
よって、全身持久力の改善は、運動時の酸素需要に対する反応が、心拍数の増加から、一回心拍出量の増加もしくは、血液酸素濃度の増加など、他の反応に変化する過程であるといえる。
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