身体障害の作業療法目次
■身体障害の作業療法
■身体障害に対しての治療と訓練
■筋力増強運動〜その1
■筋力増強運動〜その2
■筋持久力運動〜その1
■筋持久力運動〜その2
■協調性運動〜その1
■協調性運動〜その2
■神経筋再教育〜その1
■神経筋再教育〜その2
■全身調整運動〜その1
■全身調整運動〜その2
■関節可動域運動伸張運動〜その1
■関節可動域運動伸張運動〜その2
■感覚・知覚再教育〜その1
■感覚・知覚再教育〜その2
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関節可動域運動/伸張運動
関節可動域運動とは
関節可動域運動は、関節運動範囲の維持および増大を目的として行われる運動療法である。
関節可動制限が生じないようにする予防的手技、および制限を改善する矯正的手技を含む総称である。
伸張運動とは
伸張運動は、関節可動域運動の手技に、筋や腱などの伸張を加えて関節可動域の増大をはかろうとする運動療法である。
関節可動域の維持と改善
- 関節包内運動は、滑膜関節における関節面の運動の総称であり、正常で滑らかな関節運動を保障する要素である。
AKA(arthokinematic approach 関節運動学的アプローチ)は、関節面の滑り、回転、回旋などの関節包内運動を改善する唯一の手段である。
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結合組織には、腱や靭帯などコラーゲン繊維が長軸に配列し比例的強靭なものと、関節包や筋膜、皮下組織、筋間層など繊維が網状(不規則、多方向)に配列し比較的柔軟性のあるものとがある。
よって、腱や靭帯は長軸方向に、関節包や皮下組織は多方向に伸張することで伸展性が得られるとされる。
創の治癒過程では、軟部組織中の繊維芽細胞が増大し、密な結合組織に置き変わると同時に、繊維間の結合も強まる。
伸張運動がこの結合を除去するのか、それとも結合組織分子間の結合をゆるやかにするのかは明らかでない。
ただし、関節運動を維持することによって、瘢痕のような密な結合組織ではなく、比較的「粗な」組織が形成されることが確認できている。
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筋はその組織の方向に伸張することで伸展性を得られるとされる。
筋は短縮位で固定されると筋節を減少させる。これは張力を維持しようとする生体の反応と考えられる。
この場合、固定を除去して約4週間で筋節数が減少することで筋の伸展性が失われるか否かも明らかでない。
筋組織自体が損傷もしくは変性した場合には、運動(他動的に伸張されるか、自動的に収縮する)を維持することによって、上記と同様、密な結合組織形成を防ぐ可能性はある。
この場合、過度に伸張すると筋組織の破壊を生じるため、注意が必要である。
関節可動域の方法
関節可動域は、関節を2回全可動域にわたって動かし、これを1日に2回行うことで維持できる。
関節可動域運動は、筋力の程度や制限の状態によって、他動運動または自動運動で行われる。
一般的には筋力に応じて可能な限り自動運動での関節可動域運動を試みる。
自動介助運動は、筋力が弱い場合や骨折で骨癒合が不十分な場合、関節炎のために自動運動で痛みを生じる場合に利用する。
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