身体障害の作業療法 感覚・知覚再教育その2

身体障害の作業療法目次
身体障害の作業療法
身体障害に対しての治療と訓練
筋力増強運動〜その1
筋力増強運動〜その2
筋持久力運動〜その1
筋持久力運動〜その2
協調性運動〜その1
協調性運動〜その2
神経筋再教育〜その1
神経筋再教育〜その2
全身調整運動〜その1
全身調整運動〜その2
関節可動域運動伸張運動〜その1
関節可動域運動伸張運動〜その2
感覚・知覚再教育〜その1
感覚・知覚再教育〜その2



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感覚・知覚再教育






知覚・認知を促す方法

脳での刺激認知を促す方法として視覚を利用する方法が多く使われる。

また、知覚が正常な身体部位がある場合(片側障害の場合の健側など)は、その部位への刺激を利用することもある。

1 開眼での刺激入力/物体(物品)操作

2 閉眼での刺激入力/物体(物品)操作

3 開眼での確認

4 1〜3を繰り返す




作業療法での感覚再教育

上肢〜手部、手指部に感覚機能障害があると、物体の把持や操作が著しく困難となる。基本的動作と比べ、セルフケアは物体の把持や操作が多いので、実用的なセルフケア動作獲得には、手指部の感覚機能改善は重要である。

知覚過敏域(Desensitization)は、刺激に対して強い痛みや不快感を伴う場合に、感覚再教育の第一段階として実施する。

多くの方法が発表されているが、ギリギリ我慢のできる刺激を探し、1回1分から3分間を目安に、不快感や痛みが鈍くなまでその刺激を入れ続ける。自己訓練として頻回に繰り返すことも効果があるとされる。

改善に合わせて刺激の種類や強さを変化させ、感覚再教育としての刺激に耐えられるレベル、もしくは日常生活活動で耐えられるレベルにまで閾値を上げる。

ただし、視床痛にはDesensitizationによって症状の悪化の例があるので行わない。

脊髄障害、末梢神経障害で改善の見込みがある場合、刺激を入れるべき皮膚領域、刺激の種類は解剖学を元に考慮する。

脳障害では、認知が可能な刺激種から再教育する。例えば、手掌部を作業療法士が握り、上肢全体を動かす刺激をやっと知覚できる状況であれば、その刺激の入力から開始してよい。

また、物体識別や物品識別、刺激部位などの複合感覚から再教育していくことも構わない。

感覚再教育は、入力される刺激を患者自身が知覚、認知していく必要がある。よって、意識障害や注意力障害、知能障害の合併で、治療効果が不十分になることが考えられる。

乳幼児に対しての治療についても難しいと考えられる。また、十分な意識集中が必要なので、患者は非常に疲れやすい。

短時間の治療で、効果的な刺激を入力し、充分に休憩をとりながら行う。静かな環境設定は大切である。治療効果は動作(日常生活活動)で判断する。




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