パーキンソン病

■パーキンソン病 目次 @原因及び症状について A評価及び訓練について B作業療法の主な目的 Cヤールの分類に基づく指導・注意点

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A評価及び訓練について 
<評価>

1.バイタルチェック:自律神経の異常の為、血圧測定を常時実施する。

2.振戦:静止時・運動時の振戦の有無。作業場面の観察。(どの部位が強く出現するか、空間操作や変換運動は可能かなどの確認)

3.筋緊張・ROM:筋緊張は各関節を他動的に動かして検査。特に手関節を屈曲―伸展させて歯車様現象をみる。ROMについては筋緊張の影響も考慮し、緩徐に実施し、頸部や体幹の可動域に注意。

4.筋力:筋固縮などの影響で正確な筋力は測定しにくい。実際の動作場面をよく観察する必要があり、その時昜疲労による筋力低下に注意。MMTを実施時、等尺性運動での筋力を判断する(ブレークテスト)が望ましい。また機能的な筋力として握力、ピンチ力も測定しておく。

5.上肢機能:無動、筋固縮によって上肢機能が障害される。障害は初期には作業の質よりもスピードに反映されることが多いため、定量的な検査として所要時間を測定することが有効である。

@STEF:得点のみにとらわれず、姿勢、左右差、粗大運動、巧緻性、手の使い方などを細かく観察する必要がある。

Aぺグボードなどの利用:経過を追うためにはぺグボードの種類、動作などの条件を同じにし、スピードを測定する。

6.姿勢障害:立ち直りやパラシュート反応や歩行障害(小刻み歩行、突進歩行)の有無を評価する。また抗重力姿勢の維持や身体の回旋運動が可能かについて把握しておく。

7.嚥下機能:口腔相、咽頭相とも評価することが重要。口腔相では顔面筋、舌や口唇、嚥下筋の固縮、無動のついて、咽頭相では咽頭反射・軟口蓋反射の低下、頸部筋群の緊張、異常姿勢を評価。

8.構音障害:小声、嗄声、発声維持時間の低下が起こる。200字程度の文章を音読させて話し方や声量、リズムについて評価する。

9.精神状態:無表情や反応の遅れの為初期には痴呆と誤解しやすく、また精神症状との鑑別でスクリーニングを行う。HDS−R、ミニメンタルステイト検査(MMSE)、抑うつ状態の評価としての自己評価うつスケール(SDS)、STAIなどを用いる。

10.ADL:動作中の姿勢や所要時間、生活パターン、家庭内役割についても評価する。動作上は自立していても時間がかかり過ぎていたり、症状の日内変動があるため実際のADLを評価する必要がある

11.QOL:生活活動状況や興味の内容、社会的交流や社会資源利用の有無、家族や介護者の介護負担なども重要

12.呼吸機能(肺活量・呼吸頻度)

<訓練>

(主目標)
・身体的条件の悪化を防ぐ
・患者にできるだけ長時間にわたり、活動的な生活を維持させる

(作業上の禁忌)
・同一姿勢での作業:無動の助長

・前傾姿勢での作業:異常姿勢の助長

・精神的緊張を増す作業:固縮を助長



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