失行

■失行
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A観念運動失行の評価・訓練 

<病巣部位>

優位半球の頭頂葉

<病状・特徴>

日常生活では障害が目立たないが、比較的単純な単一的動作(威嚇するなどの表出的動作、敬礼などのシンボリックな習慣的動作、金槌を使うなどの他動的動作など)が検査場面で、言語命令、模倣共に障害される。

これらの先行症状は下肢、体幹に比べて、上肢、顔面に強く出てくることが多い。


<評価>

・健側手で(使えれば患側手でもよい)右のような形を作らせる。(検者が手本を示す)

注意:身体の中心線に近いところで行わせること!


<観念運動失行の訓練>

1、 課題遂行に先行して、あるいは遂行中に固有感覚的、触覚的、運動感覚的刺激を与える。たとえば車椅子を動かすために必要な運動として、患者の足を前方に引っ張る。

2、 言語指示は最小限にとどめ、患者の活動を皮質下レベルにおくようにする。たとえば「車椅子のブレーキをかけなさい」と直接指示する代わりに「あなたの車椅子の上に何かありますね」といった表現を用いて行動を促す。

3、 失行のタイプ、たとえば一側性の肢節運動失行なのか全身的な失行なのかを特定すること。さらに身体から離れる運動と身体に向かう運動のどちらがより強く障害されているか、といった情報はそれ自体治療的アプローチとして適用できる。

一側性あるいは両側性の肢節運動失行ある患者は、粗大な運動や全身的な行為は比較的容易に遂行できるが、部分的に分解された運動を遂行することが困難である。

たとえば立ち上がらせる場合に方向を指示したり、走る、手足を伸ばす、上体を曲げるなど、行動を要素に分解して行わせると患者は混乱するばかりだが、「おきなさい」というような単純な指示を与えるとより自動的な全身運動のレベルの活動が成立する。

4、各行為ともできるだけ現実生活に近い環境で遂行されることが望ましい。たとえば着衣動作の訓練は日中訓練室で行うよりも、朝のうちにベッドサイドで行うべきであろう。

料理の訓練は普通の家屋の中で行うが、それが無理なら少なくとも使い慣れた台所用品を準備する、といった配慮が必要である。

5、命じられた動作を実行させる前にまず患者に開眼させ、これから行う頭の中で思い浮かべてみるように指示する。

6、患者がフラストレーションを感じてきたなら何らかの励ましを与える。例えば「あなたは嫌になってしまったのではなく、問題自身があなたにとって難しいのですよ」というような説明をする。時には、治療の中に患者が常に正しく行えるような行為をいくつか用意しておく。

<観念運動失行のADL>

これらの失行がある場合は手順を忘れたり覚えられないことが多い。障害(片麻痺)を伴ってもできるだけ、病前に行っていた動作手順で行えるように工夫し、繰り返し訓練する。 また介助者によってやり方が違わないように、看護、家族などと指導の手順を統一しておく必要がある。



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