失行

■失行
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D着衣失行の評価・訓練 

<病巣部位>

劣位半球の頭頂葉・側頭葉

<病状・特徴>

着衣の選択的障害で、他の失行や半側身体失認などによる二次的なものは含まない。

衣服の各部分と身体部位との関連付けが困難なため起こるものである。片側性身体失認や構成失行を伴って いることが多い。病巣としては、左右どちらの大脳半球でも生じるが、劣位半球に多く、頭頂葉(特に中心 部の後部)、側頭葉の障害によるとされている。

着衣失行には次の二種類がある

@片側性着衣失行:左片麻痺に見られ、左片側性身体失認を合併し、右半分を着ただけで中止し、左半分を無視する。

A両側性着衣失行:左右・裏表の混同が見られ、構成失行などを伴う(狭義の着衣失行)


<評価>


シャツなどを実際に自分で着させる。裏返し、前後の逆、腕が正しく袖を通っているかなどをチェックする。


<指導、訓練>

セラピストは衣類をあまり回転しなくてすむ着方で、しかも患者が病前習慣としていた方法に似たやり方を見つけ、それを決まった方法として患者が習得するまで毎日繰り返して教えていく。

さらに衣類の右と左、前と後ろ、などを区別する手がかりを教えることも大切である。着衣指導の実際をいくつか挙げておく。

  • もし患者が衣類の各部分が良くわからない場合は、シャツならばボタンのついている側を下にしてベッドの上に置かせる、ズボンならばジッパーのついている側を上にして膝の上に置くようにする指導する。最初に衣類をどのように置くかは、右、左を間違える患者の場合には特に注意する。


  • 前と後ろ、裏と表を識別する目印をみつけて利用する。 もし衣類自体に目印がない場合は、右と左、前と後ろ、裏と表を正しく見分けられるように色で目印をつける。


  • ボタンとボタン穴を正しく合わせられない場合は、一番下もボタンから始め、最後のボタンまで正しくはめられるように指導する。セラピストが一番下のボタンと所定のボタン穴に色で目印をつけるのもひとつの方法である。


  • 患者の指がボタン全体をつまむように持たせ、ボタン穴を通る間指がボタンとの接触を感じているようにする。








参考文献
図解 作業療法技術ガイド 石川斉・古川宏 株式会社文光堂
日本作業療法士協会:第4巻 作業治療学1 身体障害,共同医書出版社,1999

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