失調症

■失調症 目次  @概要  A 障害部位による分類  B症状   C特徴・注意点   D評価  E上肢についての試験 F下肢についての試験 

  G体幹についての試験   H障害の評価・訓練  

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D評価



○ 観察・面接

1. 立位

・ 開脚し、両腕を外転して平衡を保とうとしているが、それでも全身が動揺していることが多い。

・ 軽症の場合、動揺はあまり大きくはなく、転倒する程ではない。

・ 動揺が明らかではないときは、閉脚させると著明になる。

・ 話し掛けるなどして注意をそらせると、平衡を失い転倒することがある。

・ 片足で立つことは難しく、閉眼で立つことは不可能である。


2. 坐位

・ 両足を開いて椅子に手をついている。

・ 体幹失調がある場合、ベッドに深く腰掛けさせ、足を床から離した状態にすると上体が不安定になり、膝を開き、両手をベッドについて支える。動揺が明らかでないときは、両膝をつけさせたり、腕組みをさせると出現することがある。また、頭部が絶え間なく動揺することがある(頭部動揺)。


3. 歩行

・ 遊脚期に足が異常に高く上がったり、不規則な上がり方をする。

・ 立脚期の踵接地時に強く踵を打ったり、つま先が先についたりする。

・ つま先接地が不規則に起こり、床を叩く歩行をすることもある。

・ 重心をとるために大きく足を開いている(wide base gait)、「酩酊歩行」または、「よろめき歩行」が見られる。

・ 軽症の場合、「継ぎ足歩行」または、閉眼で直線上を歩かせると障害側に偏倚するか転倒することが多い。

・ 回れ右をさせると、いかにもぎこちなく時間がかかる。

・ 手の振り方に何となく異常が見られる。

・ 椅子の周りを半径1m位で円を描くように回らせると、障害側に回るときは椅子に近づき、健側に回るときはらせん状に椅子から遠ざかる。


4. 筋緊張

・ 触診

・ 他動運動に対する抵抗の減弱(被動性の亢進)

・ 振り子様同様の亢進


5. 言語

・ 発語は爆発性であったり、不明瞭または緩慢になったりする。しかも断綴性である。

・ 調子は急に変わる。

・ 音節は不明瞭で酔っ払いの様である。

・ 運動失調性発語、不明瞭発語、断綴性発語と表現する。


6. 眼振

・ 小脳性の場合、前方を自由に見てもらい、次に側方の一点を見つめさせると生じる(固視眼振)。最初は明らかに出現するが次第に軽快する。再度、固視点をやや側方に移動させると出現する。

・ 脳幹の障害では、一側注視で振幅大・頻度小、他側注視で振幅小・頻度大(ブルンス眼振)。振幅大・頻度小の側に障害がある。


7. ADL

・ 衣服の着脱、物を拾い上げる、ボタンのかけはずしの動作が、開始はゆっくりでうまく出来ない。







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